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空き家に関する情報や、私たちが最近行った作業の様子をお伝えします。
こんにちは、越戸(浩)です!
お家や空き家の仕事を手掛けるようになったのが2017年。早いもので6年も経つんですね…。
実は、今の仕事を始める原体験のような出来事があるんです。それは他ならぬ自分の家のことなのですが。
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今、私が暮らしている家は、10年以上の空き家を厚意で譲り受けたものです。妻と息子3人で暮らすその家は、18世帯のみの小さな集落にあります。
地域の人の顔が見える暮らしは心地よく、遠くに広田湾が見える景色は自慢できるほど素敵です。
赤い屋根の二階建て、築50年ほどの我が家。住み始めた時の家の状態はお世辞にも良いとは言えませんでした。だけど、コツコツ掃除と手入れをして古いながらも勝手が良く、気持ちいい空間になりました。
元の家主である、亡くなったYさんが使っていた家具や食器などはなるべく捨てずに使わせてもらっています。揃いの調理器具たちはきれいに配置され、Yさんが料理好きだったことを語っています。
そんな我が家には地域の先輩たちがよく遊びに来るのですが、酒を飲みながら話しているといつの間にか話題の中心がYさんになることもしばしば。
「Yさんは出稼ぎだったから帰ってくるたびにこういう土産もの買ってきたんだよなあ」「話は変わるけど、Yさんといえばいつだったかの新年会の時にさあ…」
一人暮らしで最後は一人で家で亡くなったYさん。あまり思い出されることがなかったYさんの思い出が我が家をきっかけに溢れ出してきます。
家は人が住んでこそ生きる。
家に住むということは、建物の状態を保つだけでなく、去ってしまった人たちが誰かの中で生き続けることにつながるのかもしれません。