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空き家に関する情報や、私たちが最近行った作業の様子をお伝えします。
こんにちは。
お家の未来相談窓口に東京から携わっている学生スタッフ、岡田です。
突然ですが、お家に詰まった思い出について、どんなことが思い出されますか?
うーん、例えば私だったら、現在住んでいる家に引っ越してきた時のこと。当時5才の私と双子の妹は内見時に大はしゃぎ。勢いあまって、私は階段のてっぺんから転げ落ちおっきいたんこぶをつくり、双子の妹は網戸に顎をぶつけて縫わなきゃいけないぐらいのケガを負いました・・・。
父方の祖父母のお家は、奈良県にある昔ながらの長屋。夜中にトイレにいきたいのに、離れまでいかなければならず、ちびっこ姉妹にとってはこれがなんとも冒険。夜な夜な母を起こして連れて行ってもらっていたっけ。こういう時に限ってトイレにすぐ行きたくなるものですよね。お風呂を沸かせるために、おじいちゃんと薪を切ったりもしたなあ。
母方の祖父母宅はおおきな平屋。従兄弟とソファでひたすら飛び跳ね続ける遊びにハマっていたり、飼ってたワンちゃんを追いかけまわしたり、親戚みんなで集まって食卓を囲んだり。窓から見える田園風景の中を走るみじかいローカル線が可愛かったなあ。夏が近づいてきたら、お庭で朝顔の種を集めていたっけ。
誰も住まなくなったら、どうなるんだろう?
住む人がいなくなってしまったという事実に対して心の整理をつけなきゃいけないということ、人に会いに行く「家」が、物の整理や掃除などの作業をしにいく「建物」になってしまった虚無感と向き合わざるを得ないということ。心の問題に向き合うのでさえ、いっぱいいっぱい。
そのうえで、相続のことを考えなきゃいけなかったり、定期的に通わなければならなかったり、ご近所さんに迷惑がかからないように草刈りをしなければならなかったりと、やることはたくさん。持っているだけで手がかかって、お金がかかって。
せっかくかけがえのない思い出が詰まったお家を、維持・管理の不安や大変さによって「負の資産」としてマイナスなイメージをつけてしまうのはもったいないと思うんです。
だから、私たちはお家の未来相談窓口を通して、そんな苦労や不安や苦労を取り除くべく、依頼者さまの気持ちや事情に寄り添った対応を心がけています。
さらに、住んでる時の思い出だけでなく、住まなくなってからの思い出もポジティブなものになったら素敵じゃないですか?せっかくなら、私たちにお家を任せたからこそ、お家の維持・管理をきっかけに、良い思い出や関係性が築けたと思ってもらえたら、こんなに嬉しいことはないと思うのです。
さて、ここで少し、お家の未来相談窓口の利用者さんにお話を伺ったときのことを書こうかと思います。
その利用者さんは、以前は他の業者さんにお家の管理を任せていたのですが、せっかく同じ仕事を頼むのであれば、高田に移住してきてくれた若い組織にお願いしたいということで、お家の未来相談窓口を利用してくださっています。ありがたいことですね。
きっかけはというと、東海新報の連載。想いを込めてコンスタントに課題意識を発信し続けている様子を見て、筆者の越戸さんに対する信頼が高まったのだとか。
その後、地域住民に開かれた空き家対策講座で関係性をつくり、依頼するに至ったそう。
以降、スタッフの子どもにおもちゃをいただいたり、スタッフのお母さんが窓口利用者さんのリンゴを購入したりと、サービスを「提供する側」と「受ける側」という立場に留まらない、一市民同士の関係性が生まれています。
このように、お家の未来相談窓口をきっかけに、お家に関する思い出がポジティブになることはもちろん、せっかくご近所に住んでいるわけですし、素敵な関係性が築けたらいいなと思います。
高田だからこそできることだなと、東京に住む私はうらやましい限りです。